眠りにつくと、
必ずハワイの夢をみた。

そして、冷たい涙とともに目覚めた。





二度と逢えないと分かっているのに。
夢は幸せで溢れていた。










クーチ、
ハワイの空は、今日も元気ですか?






こぼれ落ちたもの 掌に残ったもの
それが、僕らが出会った証。






失うまいと 祈りのように 
嘆きと共に握りしめた。


つかんだ手を離さないで
僕も共に沈むから。






「セイジ、朝だよ」
柔らかな風が、頬をなでた。
「海に行こうよ」



夢の中で、僕らは笑っていた。





こんなにも愚かな夢を見てまで、
僕はもう一度、
君に逢いたいと思う。










ハワイの海は、やさしかった。
その下に、悲しい何かを覆い隠すかのようで。

南国の気だるい風が
孤独な性に合っていたんだ。













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