第1章 『光』
その瞳に
最後に残った、わずかな光を
私は音に込めたんだ
「別れの曲」 ショパン
耳の奥にまだ残っているのは
深く澄んだ、あの音色
「あなたを忘れることなんて、出来ない」
そう、大切な人の死が
君を生に向かわせる
「未来なんて見えない」
でも、歩いてきた道は
消えないから
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